ゼロ葬と焼き切り

 関東ではゼロ葬はできない

 東京都、横浜市、さいたま市、千葉市では

 火葬場から遺骨を持ち帰らなければならない

 ようになっています。

 しかし西日本ではゼロ葬ができます。同じ日本

 でなぜ違うのか。

 

 「福岡でお墓がいらない人のための永代供養」

  より引用

 火葬後はお骨拾いをして故人の遺骨を骨壺に

 納めますが、このとき東日本では『全収骨』、

 西日本では『部分収骨』となります。

 西日本では全ての骨を持ち帰る訳ではないので、

 火葬場で骨を処分することが前提なのです。

 東日本で使用される骨壺のサイズは7寸で、一部

 地域によっては8寸の所もあります。

 いっぽう西日本で一般的に使用される骨壺のサ

 イズは6寸です。

 6寸と7寸では大きさはさほど変わらないと思わ

 れるかもしれませんが、6寸の容量(約5,341㎤)

 と7寸の容量(約9,878㎤)では倍近く違います。

 そのため、6寸の骨壺に部分収骨する西日本では、

 骨壺に入りきれない骨を火葬場が処分します。

  引用元 火葬場から骨を持ち帰りたくない!
       ゼロ葬・焼き切り

       https://www.fukuoka-soukotsu.com/unnecessary-bone.html

 

 入れ物の問題なのですか?

 同じ日本国内なのになぜ違うのでしょう。

 ゼロ葬を望むのならば西日本に住まなければ

 ならないのですか。

 もしくは遺体をできる地域にまで運ぶとか。 

 

 県外などの遠方で亡くなった方を遺族の元に

 運んで葬儀を行うこともありますので、長距離

 の搬送が行われる場合もあります。

 この場合は車だけではなく船舶や航空機を用い

 て搬送されることもあります。 

   引用元 火葬場から骨を持ち帰りたくない!
       ゼロ葬・焼き切り

       https://www.fukuoka-soukotsu.com/unnecessary-bone.html

 

 運ぶ方法は色々ありますが、費用がかかるそう

 です。 

 

 <遺体を搬送する費用>

 車両運搬の場合の費用の相場

  移動距離 300km 約11万円~13万円

                        500km 約15万円~17万円

                        700km 約28万円~32万円

   ※これに追加してドライアイスの費用がかかる

   ※タクシー等のように、深夜や早朝は割増料金になる

 航空機搬送の場合の費用の相場

 ・国内間の搬送であれば、約20万~30万円

 ・航空機の費用にはドライアイスの料金が含

  まれているが、空港までなので、空港から

  火葬場まで車両搬送する場合は別途費用が

  発生する

 ・搬送距離が700~800kmを超える場合は

  航空機搬送の方が費用を抑えることが

  できる

 船舶搬送の場合の費用の相場

 ・東京都の港湾から伊豆諸島(約110kmの

  距離)へ船舶で搬送した場合の輸送費用は

  約15~25万円が相場

 ・ドライアイスの料金は含まれているが、伊豆

  港湾から火葬場まで遺体を車両搬送するのは

  別途費用が必要

  (「火葬場から骨を持ち帰りたくない!ゼロ葬・
    焼き切り」より抜粋)

 

 費用だけではなく、遺体の状態も気になります。

 ゼロ葬にこだわるだけなら難しそうですね。

 

 ゼロ葬を調べていると「焼き切り」を見つけま

 した。今回初めて知りました。 

 

 遺体を骨も残らないように焼き尽くしてしまう

 ことを焼き切りと言います。高温で長時間かけ

 れば技術的には可能で、骨の形はいったん残っ

 たとしても、触れれば粉々になるくらいもろく

 なります。

 アメリカ等の海外ではこのような高温で火葬し

 ますが、日本では遺骨が残るように焼くため、

 火葬の際の温度や時間が異なります。  

    引用元 火葬場から骨を持ち帰りたくない!
       ゼロ葬・焼き切り

       https://www.fukuoka-soukotsu.com/unnecessary-bone.html

 しかし、現状は難しいようです。

 

 「ちいさなお葬式のコラム」より引用  

 焼き切りが未対応の理由

 焼き切りができない理由として挙げられるのが、

 火葬の本来の意味に基づいている点です。まず、

 火葬は仏教的な観点から用いられている方法に

 あたります。火葬の完了後、骨を丁寧に拾うと

 いう儀式を踏むことで、故人が、安心して三途

 の川を渡っていけるという意味を持ちます。

 宗教的な儀式であり、そのあとに控える葬儀、

 納骨に続いていくために、日本の火葬場におい

 てはあえて焼き切りができる火力まで上げる

 ことが難しくなるように調整されています。

 (中略)このように、日本の火葬場の設備は、

 宗教的な理由から焼き切りに適さない温度調整

 しかできないようになっています。とはいえ、

 絶対に高温にできないというわけでもないよう

 です。ただし、高温すぎる温度での火葬が連続

 した場合、設備が耐え切れず短期間で消耗して

 しまうため、断られることが多いというのが

 現状です。

 

 焼き切りに対応する火葬場はあるのか

 現状、国内でも宗教的な儀式の観点から切り離

 された、焼き切りにも対応してくれる火葬場は

 存在します。あらかじめ予約が必要なため、

 当日にお願いすることは難しいので注意しま

 しょう。

 しかし、事前に予約を入れることで準備をして

 くれる火葬場もあるため、一度住まいの地域情

 報を調べたり、役場や葬儀会社に相談したりす

 るなどして判断を仰ぎましょう。

  引用元 焼き切りと呼ばれる火葬で骨を残さない方法                                          https://www.osohshiki.jp/column/article/1687/

 これ、調べてみます。

 

 人はそれぞれ色々な事情を抱えて生活してるの

 です。とにかく遺骨を引き取りたくない人はい

 ます。親族だからと言って疎遠だった人の遺骨

 を引き取りたくはない、疎遠でなくても親兄弟

 だってそういうことはあると思います。 

 アメリカなどでは火葬炉の火力が強いのですべ

 て遺灰になってしまうそうです。

 ここからは暴言・・・・・・

 正直、葬式や墓はお寺のためにやっているのか

 と思いました。

 しかしこの先、宗教にこだわらない人が増える

 と変わっていくと思います。

 と言うか、変わらざるを得ないのではないか。

 果たして「三途の川」を安心して渡っていける

 保障などあるのでしょうか。

 

 「一凛 お役立ちガイド」より引用 

 変化していく葬送に対する考え!

 死生観や宗教観、家族観などの変化により、

 今後はゼロ葬への支持が高まっていくのかも

 しれません。 

 また、考え方や意識の変化だけでなく、景気の

 低迷などによる金銭的負担の面から『ゼロ葬』

 とまでは言いませんがもっと簡素化された葬送

 が注目されることになるのではないでしょうか。

 自然葬や散骨が増えているのは、そのような

 社会背景があるからだと考えられます。

 時代と共に、葬儀やお墓に対する考え方も変化

 していきそうです。

 しかし実際にゼロ葬をやるにはやはり親族の反

 対や世間体を気にして出来ないそうです。

 「人は死んだら無になる」

 言うのは簡単ですがなかなか思うようにはなら

 ないのが現実のようです。

 引用元 「ゼロ葬は今後普及していくのか?」 

     https://office-ichirin.net/guide/zerosou