『年をとったら食べなさい』を読みました

 『在宅医療のエキスパートが教える

  年をとったら食べなさい』

   (著者  佐々木淳  発行所  飛鳥新社)

 

 タイトルからして「ええっ~?」ですよね。

 今までの常識をひっくり返す驚きの本です。

 うれしい方にひっくり返してくれます。

 

  在宅医療の専門家が考えた結論

   「太っているお年寄りほど健康」(p8)

 

 そうなんですか。

 

  プロローグ 年をとったら健康常識を

        「180度」変えよう

 □ 年をとったらあまり食べなくなるのが

    普通だ

 □ カロリーの摂り過ぎはよくない

 □ 体重は増やさないほうがいい

 □ 粗食のほうが健康にいい

 □ 血圧や血糖値、コレステロール値は

    とにかく下げるべきだ

 □ 糖質の摂り過ぎはよくないから、

    ごはんを半分にしている

 □ もともと塩辛いものが好きだけど、

    仕方なく塩分を制限している

 □ ハンバーガーや牛丼など、ファストフード

    系の外食は健康に悪い

 □ コレステロールや脂肪の多いものは

          摂り過ぎない

 □ 医者から出された薬は全部ちゃんと

          飲まなきゃいけない  (p25,26)

 

 ほとんどの人がこれらを信じてきましたよね。

 でも、正しいとは言えないらしいのです。

 

  パート1 気を付けて!

       「やせ過ぎ」の人は危険です!

     「年をとるごとに太っていく」。

      これが医学的に正しい健康管理(p52)

 

 健康に長く生きていくにはしっかり食べて

 体重を増やさなければいけないそうです。

 

  パート2 血圧や血糖を気にするより、

       とにかく食べなさい!

 

 本当にいいんですか?と思ってしまいますよね。

 

  パート3 しっかり食べて健康になる!

       シニア版「最強の食事術」

      高カロリー・高たんぱくのファスト

      フードはまさに「健康にいい食事」(p180)

 

 驚きです。

 

  パート4 食べられる体、動ける体を

       「運動」で守り抜く!

 

 ああ、やっぱり運動も大切なんですね。

 納得です。

 おすすめの筋トレメニュー(p246~)も

 いいですよ。

 あまり書くとネタバレになってしまうので

 これくらいにしておきます。

 みなさん、どんどん食べましょうね!

 

 さて、ここまではとても参考になる内容なの

 ですが、ひとつ気になることが・・・・・・

 

  「孤食」の人は早死にしやすい!

  食事は「人とのつながり」がとても大切

                (p232)

  食事をひとりで食べる「孤食」の人は、

  「死亡率がグッと上がる」 (p233)

 

 

 来ました!ソリタリーの苦手とするところの

 「人とのつながり」

 ソリタリーは早死にしやすいのですか。

 

  必ずしも「ひとり暮らし」がいけないと

  いうわけではない (p233)

 

 と書いてあるものの、このあとは耳の痛い話が

 続きます。ソリタリーにはハードルが高い・・・・・・

 ☆一つ減らしたい気持ちになってしまいました。

 

 ともあれ、とてもいい本です。

 ぜひ読んでみてください。